食うも地獄、食わぬも地獄

 思い当たる事がないのだが、舌の裏端にいつの間にか傷が出来ており、少し動かしただけで痛い。声を出しても痛い、何かを食べたら激痛。舌の痛みで夜目が覚める事なんて初めて・・・。舌に対してさほど関心を持った事がなかったが、私はこれまでの人生で今一番舌の事を考えている。
こんな時にも、胃の動きが止まる事はなく、今までと同じようにお腹が空く。しかし、物を口に入れたが最後、私の口内で大戦争勃発である。何かを口にしようと思った自分を、痛みに悶絶しながら悔いる事になる。が、さすがの三大欲求、食欲に抗うのも難しい。私のお腹は時たま爆音でぐーぐー音を轟かせている。どうしたらいいのだろう・・・
とりあえず帰ったら流動食を作ってみる・・・



 
悩んだ末、砥石購入。スーパートゲールという、素敵なネーミングの補助具(角度の固定用)を使って恐る恐る砥いでみたら、これがとても楽しい。いつまででも砥いでいたい・・・そんな思いに駆られる。作業中無心に近い精神状態になるので、気分転換にいいね。こんな楽しみがあったなんて。砥ぐのうまくなりたい。
結局鋼の三徳も買い、刃の美しさに思わずニヤつく怪しい女である。